太平山南山麓ではぶどうの栽培が盛んであり、栃木市大平町西部にぶどう団地が広がり、県内有数のぶどうの産地になっています。
品種は巨峰をはじめ、今人気のシャインマスカットなどのほか、お店では並んでいない珍しい品種もあります。6月下旬から9月下旬まで、ぶどう狩りでたくさんの観光客で賑わっています。

大平のぶどうの歴史は古く、幕末維新の志士・松本 暢(まつもと ちょう)が明治期に富山村の山麓に邸宅を設け「盤峯園」として拓き、その息子である駿一が明治末期にぶどうの苗を輸入して栽培を始めたのが大平のぶどう栽培の発祥と言われています。

昭和に入ってから大平下ぶどう組合が発足し、年々生産者は増え、昭和40年代にはぶどう団地として観光ぶどう園として本格化してきました。

一時は100名を超える生産者も、現在はおよそ60名と全盛期からすると減少していますが、観光客の様々なニーズにお応えするため、季節ごとに変わる多種多様な品種と工夫を凝らした栽培方法などにより沢山の観光客の皆様に喜んでいただいています。

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